村松弁護士インタビュー⑤なぜ、難しい企業再生に取り組むのか?

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聞き手:先生の事務所は、企業再生を沢山手がけておられますね?
 
村松弁護士:意図して、企業再生の仕事を増やした訳ではないですけど、結果的に、沢山そういうご相談を頂くようになって、今では当事務所の1つの特徴というか、そういうものになっていると思います。

聞き手:先生の事務所では、普通なら、弁護士が「もう、これは破産しかない」というような会社を何件も再生させておられますが、なぜ、このようなことができるのでしょうか?
 
村松弁護士:なぜって、再生は、僕は難しけりゃ難しいほどやりがいがあって好きなんですよね(笑)。誰もこの会社を助けられないという会社を助けられた時の喜びといったら、これは凄いですよ。
僕は、今の民事再生法の前の、和議法の時代から再生をやってきましたから、結構な数の再生をやってきました。
全部、「これは厳しいだろう・・・」という会社でしたけれども、実際に潰れた会社は数社しかないですよ他は全部、今も元気に生き残っています
 
 
聞き手:実は、一般の人が思っている以上に、企業再生に力を入れている弁護士は少ないと思いますが、先生が力をいれられている理由みたいなものはあるのでしょうか?
 
村松弁護士根本的にいうと、北海道の職場を守りたい、というのがありますね。雇用がなくなると駄目なんですよ、やっぱり。雇用の機会を創っているのは会社ですから。
それと、僕は人間が大好きなんですね。僕、性善説でも性悪説でもなくて、人間っていうのはみんな、凄いエネルギーを持っていると思う。それが企業再生の場面でバーっと爆発するように発揮されることがあるんですよ、経営者も従業員も
 
聞き手:今も、その経営者の方々とはお付き合いがあるのですか?
 
村松弁護士:それは、その経営者の方々とは、もう一生の付き合いですよ。そういうお付き合いができることが、苦労が多くても、また、ついつい再生を手がけてしまう理由でもありますね。
だって、みんな、一時は会社をあきらめたっていうか、「もう駄目だ」とあきらめた方ばかりですから。それで、二人三脚で再生をやって、成功する訳ですよ。本当に軌道に乗るまでに、10年かかった会社もありますから。10年たって、更に大きくなった会社もありますし。
 
聞き手:でも、企業再生を手がける弁護士は少ないですよね?
 
村松弁護士:特殊な分野ですからね。破産は手続き通りにやれば出来ますけど、再生はその会社ごとにやり方を考えるしかない。デューデリをやって、再生の可能性を診断して、ということは本に書いてあるけど、実際にどうやって再生するのかは、本に書いていないですから。また、本にはDESとかDIPファイナンスとか、色々書いてあるけれども、その中には実務で使えるものと使えないものがある。
それから、金融機関(債権者)とどう交渉するのか?なんてことは、もちろん、書いていないし、ケースバイケースですし・・・。
 
聞き手:それだけにやりがいのある分野でもあるということですね?
 
村松弁護士:僕も、なんで他の弁護士さんが、これやらないのかなと思うんだけど、みんな、火葬場へ連れてくでしょ。要するに、みんな、破産さしちゃうんですよ。僕はもったいないと本当に思いますよね。だって、5年、10年やっていれば、その会社、ノウハウとか、やっぱり弱みばかりじゃなくて、強みもあるんですよ。そういうものに、特化してやったら生き延びるんですよ。
 
聞き手:弁護士にとっても、大変な仕事だということもあるのでしょうね?
 
村松弁護士:確かに体力と気力は必要ですよ。再生する会社の社長にも必要。でも、そこで伴走する弁護士とか会計士にも、スキルも必要だけど、もの凄い体力、気力が必要ですよ。
非常に長時間の打ち合わせやるでしょ。嫌になってくるのね(笑)。もう夜通しやっていると、嫌になってくるけども、やっぱり再生に成功した時の喜びが忘れられないですから。だから、やり続けてられるんです。
 
聞き手:先生の、そのエネルギーはどこから沸いてくるんでしょうか?
 
村松弁護士:うーん。やっぱり、色んな人との付き合いですね。それは、過去に再生した会社の経営者とのお付き合いもあります。
それから、僕はフロンティアカレッジというのをやっていて、ここに250人ぐらい経営者が集まっているんですね。そこの塾生と付き合っていて、本当に、なんていうか、元気が出ますね。
そこではみんな、1年間、同じ釜の飯を食べて、一緒に旅行したり、合宿したりやるんですね。そういう仲間がいることも、エネルギーが持続する原因だと思います。
 
聞き手:話はそれますが、そういう経営者同士の繋がりは、経営者にとってもエネルギーの源になるのでしょうね。
 
村松弁護士:それはもう、絶対にそうですね。それこそ、会社の調子が悪くなっても、仲間が「なんとかしろ」と言って、すぐ助けてくれるし、助けを求められますよ。
そういう、人の繋がりは人間を最終的に支え、動かします。再生の場面では、仲間の存在は特に重要だと思いますよ。

「村松弁護士インタビュー」目次

 村松弁護士インタビュー ①企業再生に教科書はない!あらゆる手を尽くす。
 村松弁護士インタビュー ②債権カットと金融機関との交渉の流儀
 村松弁護士インタビュー ③「破産しかない」と言われた企業でも救いようがある
 村松弁護士インタビュー ④ピンチに企業を再建できる経営者の条件とは?
 村松弁護士インタビュー ⑤なぜ、難しい企業再生に取り組むのか?

 


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