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村松弁護士インタビュー③「破産しかない」と言われた企業でも救いようがある

 
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聞き手:先生の事務所では、他の弁護士が「これは破産しかない」という事件でも、先生が「破産させない」と言って、再生にもっていくケースがよくあるそうですか?
 
村松弁護士:破綻懸念先とか、実質破綻先というランクになったとしても、再生の道は必ず発見できる、と僕は思っています。だから、どこの法律事務所行っても「助からない」と言われた人でも、「社長、やってみましょうよ。」ということがよくあります
 
聞き手:弁護士からすると、破産は結果が1つですが、「再生をやってみよう」というのは相当覚悟がいると思うのですが?
 
村松弁護士:それはそうです。だから、うちの事務所は最後の砦だと思うことが少なくないです。うちの事務所で、駄目だと言ったら、まず芽がないと思っています。だから、簡単に駄目とは言えないのです。それから、実際にそういう企業が再生するのを見ていますから。
 
聞き手:具体的には、どういう例があるのですか?
 
村松弁護士:例えば、もう、社長本人が、最初相談に来た時に、「もう先生、楽にしてくれ。」と言われる案件があります。
でも、社長が破産するしかない、と腹を括って来られた事案でも、色々話を聞いているうちに再生の芽を発見できることがよくあります。非常に人のいい人なんですよ、この社長が。で、「社長、もう一回やってみましょうよ」と言ったら、色々あって、「やってみるか」ということになった例も結構あります。結局、こういう会社は社長が息を吹き返して、全社一丸で再建に取り組めば、まず間違いなく生き返りますね。
 
聞き手:それは凄いですね。
 
村松弁護士:他にもありますよ。企業だけじゃなく、病院でもね。
これはもう、他の事務所だけじゃなくて、うちの事務所の弁護士全員が「これは無理です、先生。」って言われて、僕だけが「これ、なんとか再建したい」って取り組んだケースです。
これは内部に悪い人がいて、院長がだまされて、どう考えても返せない借金を負っちゃったんですね。取引先も金融機関も、もう駄目だってあきらめていたんですよ。もう破産させて、整理するしかない、と。この病院も立派に再建して、今は金融機関と減額交渉するまでに元気になっています
 
うちの事務所の弁護士から、「先生、この案件は無理です。破産しかありません。」って言われても、僕はそこからスタートだから。「うん、分かった。ちょっともう少し検討しよう」ってやるでしょ。なかなか破産って、僕はオーケーしませんよ。
 
聞き手:先生は、再生可能かどうか、他の人とは違うところで判断されているということだと思うのですが、どこを見られているのでしょうか?
 
村松弁護士:それは、過剰債務があっても、借金が0なら生きていける状態で、キャッシュフローが回る状態であれば再生の道はあると、まず考えます。
それから、毎月、事業収支が赤字でも、それなら絶対に無理、という判断はしません。これは法律的なこととか、債権カットの前に、事業そのもので収益をうみ、黒字になるように事業の建て直しを図ることもあります。
 
聞き手:逆に、こういうケースは駄目、再生できない、手伝えない、というのはありますか?
 
村松弁護士:結局は人ですね。経営者が不誠実だったら、それは無理ですよ。土壇場になると財産隠す、とかね。弁護士にも言わないとか、いるんですよ。これは駄目ですよ。
僕は、1日何十人と会うじゃないですか。三十数年間、ずっとそうやっていますから、5分ぐらいも話すと、人柄が大体分かりますよ。「あなた、要するに、自分のことしか考えてないね」とか。
そういう人には言うんですよ。「僕は、申し訳ないけど、あなたを助ける気が起きないんだ。」って。「助けたいけど、僕のエネルギーも限られているし、時間も限られているから、どうしても助けたいという人だけ助けたいんだ。」と。「だから、あなたの気持ちを変えない限り、僕、助けられないんだ。」と。
だから、それで断った例もありますよ。だから、露骨に財産を隠そうとかいう人には、「うちの事務所じゃなくて、どこか別のところに行きなさい。」と言いますけどね。
 
聞き手:再生は人で決まる、という訳ですね?
 
村松弁護士:そうです。やっぱり、あんまり変な意味に取られると困るんだけど、天網恢恢だな、やっぱり。神様見ているって感じがしますね。
 

「村松弁護士インタビュー」目次

 村松弁護士インタビュー ①企業再生に教科書はない!あらゆる手を尽くす。
 村松弁護士インタビュー ②債権カットと金融機関との交渉の流儀
 村松弁護士インタビュー ③「破産しかない」と言われた企業でも救いようがある
 村松弁護士インタビュー ④ピンチに企業を再建できる経営者の条件とは?
 村松弁護士インタビュー ⑤なぜ、難しい企業再生に取り組むのか?

 


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